日本台湾教育支援研究者ネットワーク(通称:SNET台湾)は、
台湾研究者の派遣、台湾に関する学習教材及び関連書籍等の作成及び編集、
台湾に関するワークショップ・講座・イベント等の開催などを通して、
台湾地域研究の成果を、日台の教育支援を通じて社会に還元すべく、
台湾に関する教育的資源を広く社会に発信し、
日本と台湾の相互理解の深化及び日台交流・日台友好の促進に努めることで、
平和な国際社会の実現に貢献することを目的とする
特定非営利活動法人(NPO法人)です。
私たちは、日本台湾修学旅行支援研究者ネットワークとして
台湾修学旅行支援を行ってきましたが、
この度、NPO法人日本台湾教育支援研究者ネットワークとして生まれ変わり、
活動を教育全般へと拡大することにいたしました。
台湾修学旅行への学術的知見に基づいたサポートの必要性を痛感したのは、2018年でした。
全国修学旅行協会の調査によれば、2018年、海外修学旅行全参加者168,881人のうち、
約三分の一の57,540人の高校生が修学旅行で台湾を訪れていました。
けれども、日本の教科書の台湾に関する記述は限定的であり、
台湾修学旅行に関する教育資源、専門的サポートが不足しており、
企画、事前学習、旅行実施、事後指導に至る
一貫した教育理念に基づく設計が難しい状況にあったのです。
また、台湾修学旅行支援を行っていくなかで、修学旅行のみならず、
日本の多くの教育現場、市民社会においても、
台湾地域研究の学術的蓄積が還元されているとは言い難い現実に直面しました。
台湾は、その複雑で重層的な歴史が日本史・世界史理解を深めるだけでなく、
ジェンダー平等、性的少数者、移民、ダイバーシティ、若者の政治参加、人権、
環境、エネルギー問題など、日本が直面する諸課題に早くから向き合ってきた社会として、
“今”を学ぶ機会が豊富にあります。
台湾に関する教育的資源を広く社会に発信し、
日本と台湾の相互理解の深化に努めていくことの重要性に迫られ、
SNET台湾は、台湾修学旅行のみならず教育活動全般をサポートする
NPO法人として、更なる飛躍を目指します。
“隣人”である台湾を知ろうと試みることで、
異なる価値に出会い、
新しい世界を拓く喜びを体験できるように、
SNET台湾は、台湾地域研究の
知見の蓄積をもって
全力でサポートいたします。
2024年10月13日
日本大学中学校(神奈川県)台湾修学旅行事前学習講師派遣
2024年9月9日
SNET台湾チャンネル『台湾修学旅行アカデミー』第24回 台湾の先住民族
2024年10月8日
紀伊國屋書店「台湾本フェア」のオープニングイベントで『臺灣書旅』を紹介しました
2020年12月10日
【動画】「みんなの台湾修学旅行ナビ」の使い方公開
2024年9月5日
『臺灣書旅――台湾の食文化を知るためのブックガイド』を制作しました
2024年8月30日
『中国新聞』でSNET台湾の高校生向けイベントが紹介されました
長年にわたる苦難の末に人権擁護を実現した台湾の経験を、「台湾国家人権博物館特別展」(2021.9.15-11.30)の展示物、「台湾の人権」年表、「台湾の政治犯を救う会」の画像や映像資料から学ぶためのウェブサイト。
日本と台湾は、1972年以来政府間関係を持っていませんが、民間レベルでは、学術、文化、観光、経済などの人的交流を深く続けてきました。学術面では、1998年に日本台湾学会が設立され、台湾地域研究の学術成果を蓄積してきました。近年は、青少年の交流も盛んとなり、2016年以降、海外修学旅行先として台湾は一位となり、多くの高校生が訪台しています。また、東日本大震災の際に台湾から篤い支援が寄せられたこともあり、社会全体として台湾への関心が高まっています。
にもかかわらず、学校教育において、台湾を学ぶための教育資源は十分とはいえず、社会においても台湾に関する情報は偏りがちであり、台湾地域研究の学術的蓄積が教育現場や社会に還元されているとはいい難い状況です。
私たちは台湾研究者として、台湾地域研究の学術的成果を社会に還元すべく、台湾研究者の講師派遣、台湾に関する学習教材及び関連書籍等の作成及び編集、台湾に関するワークショップ・講座・イベント等の開催や支援といった台湾に関する教育的資源を開発し、広く社会に発信する活動を通して、隣人である日本と台湾の相互理解の深化の促進に努めたいと考えています。
私たちはこれまで任意団体として、台湾地域研究の学術的知見を教育現場に還元し社会に発信すべく、修学旅行や研修で台湾に赴く高校への事前指導をはじめ、大学での連続公開講座「台湾地域研究と修学旅行」の開催、SNET台湾YouTubeチャンネルを開設し、台湾研究者がわかりやすく台湾の面白さを伝える番組「台湾修学旅行アカデミー」、台湾の博物館を紹介する番組「おうちで楽しもう台湾の博物館」の配信、学習目的から台湾の旅をデザインするウェブサイト「みんなの台湾修学旅行ナビ」の開設など、社会一般に向けて様々な教育資源の開発、発信に努めてまいりました。
しかしながら、任意団体であるために社会的な信用が得られないなどの障壁にも直面いたしました。そこで、団体運営の効率性向上とさらなる事業の拡大を目指し、私たちの活動に賛同してくださる誰もが参加できる団体である、特定非営利活動法人となることを決意いたしました。
特定非営利活動法人になった暁には、定期的な総会の実施や、法令等で定められた書類の作成・提出、一般市民への情報公開などを適切に行うことで、社会的信頼を得、健康な法人運営が実現できると考えます。私たちは、日台の教育支援を通じて学術研究の成果を社会に還元すべく、台湾に関する教育的資源を広く社会に発信し、日本と台湾の相互理解の深化及び日台交流・日台友好の促進に努めることで、平和な国際社会の実現に貢献することを目指します。
2018年 9月 任意団体「日本台湾修学旅行支援研究者ネットワーク(SNET台湾)」発足
2019年10月 連続公開講座「台湾地域研究と修学旅行」 開催
2020年 8月 SNET台湾YouTubeチャンネル「台湾修学旅行アカデミー」配信開始
2020年11月 ウェブサイト「みんなの台湾修学旅行ナビ」開設
2021年9月 ウェブサイト「台湾国家人権博物館特別展 私たちのくらしと人権」開設
SNET台湾では、
台湾学習の支援・イベントでの講演など、さまざまな学びの場へ
台湾研究者を講師として紹介、派遣いたします。
SNET台湾は皆様のご支援をもとに運営しております。SNET台湾の趣旨に賛同し、活動をご支援いただける方は、本フォームで申込の上、以下の口座にお振込みをお願いします。SNET台湾は特定非営利活動法人のため、税制上の優遇措置の対象とはなりません。ご了承ください。